中野:そうですよね。ほとんどの人が「こんなこと言ったら叩かれるかな」「失敗したら笑われるかな」と立ち止まっているうちに、うまくいく人はさっさと打席に立って、バットを全力で振りまくっている。打率が低くても批判を恐れずに10回、100回と挑戦するからヒットやホームランが出る。だから、結果的に「うまくいった」ように見えるんです。
テストステロン:うまくいくかいかないかは、もちろん実力や戦略も大切だけど、最後は運の要素もある。だからこそ、試行回数を増やさないといけない。でも、批判を気にするタイプだとその肝心の試行回数が増えないからうまくいかないですよね。
中野:その通りです。それに、運よくヒットやホームランが出たとしても、批判を気にしていると思考のメモリを奪われるし、行動スピードもだんだん落ちていきます。結果、うまくいき続けることはない。
つまり、何をやってもうまくいく人になりたければ、批判に対する耐性を身につける必要があるんです。耐性というか、批判をガン無視する覚悟と言ったほうが正しいかもしれません。
……と言いつつ、僕も昔は批判を気にして生きていました。全員に好かれようとして、誰からも批判されないように、神経をすり減らしていた時期があったんです。
批判は“統計”で処理できる
テストステロン:今の中野さんからは想像もつきませんね。どのタイミングで、何がキッカケでその呪縛から解き放たれたんですか?
中野:僕が吹っ切れたのは30歳を超えたあたりですね。ある真理に気づいて、批判が1ミリも気にならなくなったんです。その真理とは……批判は“統計”で処理できる、ということです。
テストステロン:批判を統計で処理する?具体的にどういうことですか。
中野:例えば50人のクラスがあったとして、どんなにうまく振る舞っても絶対に気が合わない人って必ず5人くらいはいるんです。割合で言えば、全体の10%ですね。逆に、何があっても味方でいてくれる人も10%の5人くらい。で、残りの80%は、どちらでもない人たちです。
この「10%のアンチ、10%の味方、80%のどっちつかず」というのは、学校だけじゃなく、社会に出ても、どのコミュニティに行っても、だいたい同じ比率で発生します。人気政治家でもトップYouTuberでも、支持率が100%になることなんて構造上あり得ない。要は、10%の批判は、生きている限り必ず発生するコストなんです。
テストステロン:最初から「10%は批判してくるものだ」と統計的に割り切っちゃえば、いちいち心を乱されることもなくなると。


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