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キャリア・教育

「うちの子、反抗期がない」と思っていたら不登校に…発達障害・グレーゾーンの子に起きている"新しい反抗期"

10分で読める
登校準備をする中学生
今どきの子どもに起きている「新しい反抗期」の形とは?(写真:life.pic365/PIXTA)
  • 吉野 加容子 発達科学コミュニケーション代表・学術博士
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「学校のことを考えると、体のどこが重くなる?」

「朝と夜なら、どっちがしんどい?」

「教室、先生、友達、宿題。この中で一番重いのはどれ?」

「もし一つだけ減らせるなら、何が減ると行きやすい?」

こうした会話は、甘やかしではありません。

子どもの脳が何に負荷を感じているのかを、一緒に見立てるためのコミュニケーションです。

次の一歩も小さくする

負荷が見えてくると、次の一歩も小さくできます。

いきなり登校するのではなく、制服だけ着てみる。

玄関まで行ってみる。先生に送る一言を一緒に考える。

午後の一時間だけ行く。別室なら行けるか相談する。

宿題を全部ではなく、一問だけ見る。

大事なのは、学校に戻るか戻らないかを、いきなり決めることではありません。

子どもが「困った時に、自分の状態を言葉にする」

「負荷を把握する」「別の方法を試す」「うまくいった条件を覚える」

この経験を積むことです。

これは、脳の発達にとってとても大切な経験です。

困った時に固まるだけではなく、別の行動を選べるようになる。

一度失敗しても、次の方略を考えられるようになる。

その力が育つと、学校だけでなく、これから先の人生でも使える力になります。

親子のコミュニケーションは、不登校を一瞬で解決する魔法ではありません。

けれど、子どもの脳がもう一度動き出すための土台になります。

「学校に戻す」ことだけを急ぐのではなく、

「この子は今、何に困っているのか」

「どんな条件なら動けるのか」「次に試せる一歩は何か」

そこを一緒に見つけていく。

その関わりこそが、家庭でできる発達支援の一つなのです。

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