「学校のことを考えると、体のどこが重くなる?」
「朝と夜なら、どっちがしんどい?」
「教室、先生、友達、宿題。この中で一番重いのはどれ?」
「もし一つだけ減らせるなら、何が減ると行きやすい?」
こうした会話は、甘やかしではありません。
子どもの脳が何に負荷を感じているのかを、一緒に見立てるためのコミュニケーションです。
次の一歩も小さくする
負荷が見えてくると、次の一歩も小さくできます。
いきなり登校するのではなく、制服だけ着てみる。
玄関まで行ってみる。先生に送る一言を一緒に考える。
午後の一時間だけ行く。別室なら行けるか相談する。
宿題を全部ではなく、一問だけ見る。
大事なのは、学校に戻るか戻らないかを、いきなり決めることではありません。
子どもが「困った時に、自分の状態を言葉にする」
「負荷を把握する」「別の方法を試す」「うまくいった条件を覚える」
この経験を積むことです。
これは、脳の発達にとってとても大切な経験です。
困った時に固まるだけではなく、別の行動を選べるようになる。
一度失敗しても、次の方略を考えられるようになる。
その力が育つと、学校だけでなく、これから先の人生でも使える力になります。
親子のコミュニケーションは、不登校を一瞬で解決する魔法ではありません。
けれど、子どもの脳がもう一度動き出すための土台になります。
「学校に戻す」ことだけを急ぐのではなく、
「この子は今、何に困っているのか」
「どんな条件なら動けるのか」「次に試せる一歩は何か」
そこを一緒に見つけていく。
その関わりこそが、家庭でできる発達支援の一つなのです。


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