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声を出せない患者がメガネで語り始めた、沖縄の病院と札幌のゲーム会社がAIで変えた病室の会話

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ベッドに横になったままスマートグラス「MiRZA」を装着し、作業療法士の支援を受けて意思疎通を試す。患者役は嶺井第一病院のスタッフ
ベッドに横になったままスマートグラス「MiRZA」を装着し、作業療法士の支援を受けて意思疎通を試す。患者役は嶺井第一病院のスタッフ(写真:嶺井第一病院提供)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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開発着手は2022年11月で、体制はプログラマー1名とディレクター1名にすぎない。この規模での開発を支えたのは、完成済みのクラウドAIを部品として使える環境だった。

ためらいつつ、最初の買い手に

実証を終えた嶺井第一病院は、システムを買うことにした。與那城氏は当初、前例のない製品の最初の買い手になることをためらったが、実際に体験した経営層から「ここまで価値のあるものを共に築けたのだから、ファーストユーザーとして名乗り出て問題ない」と背中を押されたという。新聞報道をきっかけに近隣の急性期病院にも取り組みが知られ、転院先として同院を選ぶ動きが生まれつつあることも、経営面の追い風になっている。システムはライセンス契約で売る。価格は公表しておらず、個別の見積もりだという。

実証を経てシステムの購入を決めた嶺井第一病院。沖縄県浦添市にある(写真:嶺井第一病院提供)

用途も広がっている。名字を入力してもらうだけで意識レベルの確認に使えるほか、言葉の機能そのものに障害がある失語症の患者でも、「あり」と入力して「ありがとうございます」の候補を選び、音声で気持ちを伝えられた例が出ている。

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