マーケットで“スポーツマインデッド”などと呼ばれる、スポーツカーファンを相手にしていればよいという、クルマ好きとしては褒め称えたい大胆な考え方だ。
それだけにスポーツカーには気合いが入る。別の面からみると、スポーツカーで利益を出さなければいけない。
フェラーリ「アマルフィ」でも約4000万円から。ランボルギーニの本流のスポーツモデル「テメラリオ」の価格は非公開とされているが、一説では4000万円をくだらないという。
対するマセラティも、約4400万円のGT2ストラダーレを持つ。数はたくさん出ないだろうが、台あたりの収益性は高いだろう。そうでなければ、スポーツカービジネスにはうまみがない。
同時にGT2ストラダーレは、車名に「GT2」とあるとおり、GT2カテゴリーでレースにも出られる、という仕様だ。やはり、ブランドのコアにはスポーツ性がある。
宿るイタリアのクラフツマンシップ
グランカブリオとそのクーペ仕様のグランツーリスモも、まごうかたなきマセラティの一族だ。イタリアでのドライブで、私はそれを再認識した。
「新しいグランカブリオとグランツーリスモのフェイスリフトで意識したのは、より低く、より幅広く見えるようにすることでした」
マセラティ本社のチェントロスティーレ(デザインセンター)でデザインを統括するクラウス・ブッセ氏は、そう説明してくれた。
「もうひとつ手がけたのは、内装のアップグレード。ギアセレクターをピアノキータイプにして、クロックのデザインと機能を一新し、さらにステアリングホイールも変更しました」
(木に見える合成樹脂など)フェイクでなくホンモノの材質を使い、かつ色づかいにも注意を払ったという。
シート表皮はステッチなどを多色づかいにするなど「イタリアのクラフツマンシップを感じられるよう」努めたそうだ。
グランカブリオは、27年型の標準モデルが2400万円で、グランカブリオ・トロフェオは2867万円。


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