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価格2倍でも「飛ぶように売れる水」の"正体" 育児用ミルク技術から「犬猫用粉ミルク」を開発した老舗が明かすヒットの裏側

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ミルクを飲むゴマフアザラシの赤ちゃん
ペットフードから動物園・水族館の展示動物用の人工ミルクを製造・販売している森乳サンワールドに取材。写真は「しながわ水族館」のゴマフアザラシの赤ちゃん(写真:しながわ水族館提供)
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またミルクには、同グループで開発した動物用のビフィズス菌をはじめ、免疫や健康維持を助けるラクトフェリン、腸内細菌叢を整えるミルクオリゴ糖など、機能性素材を配合している。配合される素材は商品によって異なり、それぞれのペットの特性やライフステージに合わせた設計となっている。

さらに、商品によっては、粉ミルクが水に溶けやすいのも特徴の1つ。ヒト用ミルクにも使われている「造粒」という特殊加工を施してスポンジ状の粒子構造にすることで、水が染みこみやすく、すぐに溶ける。時短になり、手間がかからない点も魅力だ。

生涯にわたり、ペットにミルクを与えるメリットとは

森乳サンワールドのミルクは犬用、猫用、小動物用と細分化され、さらに哺乳期から成犬・成猫期、シニア期までライフステージ別の商品を展開している。ミルクというと赤ちゃん向けの商品だと思いがちだが、同社では「生涯ミルク」を提唱。シニア期になるまでミルクを与えるメリットは何なのだろうか。

「ミルクは生涯にわたって健康ケアに役立ちます。哺乳期は『総合栄養食』として、ミルクと水だけで必要な栄養を取れる設計になっています。成犬・成猫以降は、ミルクは主食にプラスする『栄養補完食』という位置づけに。シニア向けのミルクは乳糖をさらに減らしてお腹にやさしい設計にするなど、年齢に合わせて成分の配合量を最適化しています」(丸山さん)

森乳サンワールド生産業務部リーダーの丸山千尋さん(撮影:今井康一)

粉ミルクだからこそ、シーンによってさまざまな活用方法があるという。

「いつものフードに粉ミルクをふりかけると、嗜好性がアップして食いつきがよくなるというお声が多いです。食欲がない場合は、水にミルクを溶かし、そこにフード入れてふやかして『ミルク粥』として与えるのも手です。高齢で歯が弱っている場合も食べやすくなります」(丸山さん)

暑い時期は、散歩から帰ってきたときの水分補給としてミルクを与えるといい。脱水気味になるとミネラルも排出されてしまうので、栄養補給になるのだ。また、水に溶かしたミルクを製氷機に入れて凍らせると、ミルクアイスが完成。おやつにもぴったりだ。ミルクのアレンジ方法は森乳サンワールドの公式SNSで発信している。

加えて、「水で溶かしたミルクに、ゼラチンとフルーツを混ぜて冷やし固めてあげています」など、SNSではユーザーが独自に行っているアレンジ方法が投稿されることもある。

「SNSを含め、お客さまのお声も商品開発や販売のヒントになっています」(小島さん)

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