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「初日は突然、目の前が真っ暗に…」「食事量を2倍に」62年間"男の仕事"だったうなぎパイ職人「錬士」に40代女性がなったワケ

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うなぎパイ職人の清野麻由美さん
「うなぎパイ職人は男性の仕事」。その常識を覆した1人の女性がいる(写真:有限会社春華堂)
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「身体を痛めた場合は包装や検品などの作業に回ってもらい、十分な療養期間を設けるようにもしていますね。それから、外部講師によるコンディショニング講座も開催して、手首や背中のケアの仕方、姿勢の整え方などを教えてもらっています」(師範 清瀧さん)

効果的な体の使い方を学ぶために、社内でもトレーナーとして指導できる人材の育成にも取り組んでいる。将来的には、職人同士で体の使い方を教え合う体制を整えるつもりだ。

「女性職人」ではなく、一人の「職人」として

春華堂では清野さんと築き上げたノウハウを応用し、女性職人の後進育成にも力を入れている。それが実を結び、2026年7月には2代目の女性うなぎパイ職人が誕生した。大角美玖(おおすみ みく)さんだ。

2代目女性うなぎパイ職人、大角さん。清野さんとともに技術を磨いている(写真:有限会社春華堂)

「職人は体の負担も大きくて、メンタル的にもきつく感じる時もあります。でも、清野さんがいてくれるから安心感があるんです」(大角さん)

現在19歳。清野さんは50代前半。大角さんとは親子ほど年齢が離れているが、取材中、仲睦まじく談笑する姿が印象に残った。

「大角さんが入ってくれて、気軽に相談できる相手ができたと感じています。彼女は仕上げも上手くて、私が相談することもあるくらい頼もしい存在です」

左から師範・清瀧さん、清野さん、大角さん。お互いに信頼し合っている様子がうかがえた(写真:筆者撮影)

「男性にしかできない」とされたうなぎパイ職人の世界を切り開いてきた清野さん。その道は確実に次の世代へと受け継がれ始めている。

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