ちなみに受付カウンターの横には両生類をモチーフにしたキーホルダーや、手鏡などの販売グッズが置いてあり、これがかわいくて帰り際にしばらく見入ってしまいました。私は小物や雑貨などに特段興味があるほうではないですが、カエルやヤモリなどの両生類、爬虫類モチーフはなぜか好きなんですよね。
「めずらしいね、小物を見るなんて」
妹に言われました。
「うん。かわいいなと思ってね」
「使いたいの?」
「いや、私は使わないけど」
手鏡もしおりも使わないし、キーホルダーは今のでいいし、用途がないけど何か買いたい……ということで、娘へのプレゼントとして手鏡を買いました。水色の背景に赤いカエルたちが描かれた小さな手鏡です。
両生類なら匂いもないだろうし、案外ペットにいいかもね、などと話しながら研究所を出た私たちは、日光駅近くで昼食に名物の湯葉とざるそばを食べ、鬼怒川温泉ロープウェイに乗っておさるの山でニホンザルを見て、「龍王峡」という渓谷に行きました。
竜王峡の見事な渓谷に見惚れる
「尾瀬に行かない代わりに、盛りだくさんで観光してるよね、私たち」
階段をしばらく降りていかないとたどり着かない龍王峡を眺めながら、私はつぶやきました。龍王峡は埼玉の長瀞(ながとろ)を彷彿とさせる見事な渓谷、風光明媚な景勝地でした。


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