木陰で涼をとりつつそんなことを考えていると、太ももにちょっとした違和感を覚えました。痛みというには弱いですが、それがじわじわと強くなっていきます。
「ん? 何だろう」
妹を促して車に戻り、スカートをめくって太ももを確認します。時間が経つほどに、はっきりとした痛みになってきました。
「あ、何かに刺された痕がある! 点みたいですごく小さいけど、ここだ」
「え、本当? 虫かなあ」
「虫だね。でも、何だろう」
あまり経験したことのない感じの痛みです。激痛ではないですが、正体がわからないのは嫌なので、妹とネットで検索して、おそらく「ブヨ」だろうと結論が出ました。昔、ミツバチやアカバチなどの蜂、ムカデにも刺されたことがありますが、それに比べたらマイルドな痛みです。
「大丈夫?」
「うん、まあ大丈夫。次行こう」
そのまま車で日本両棲類研究所に行き、お手洗いで患部を水拭きしました。これがよかったのか、元々そんなものなのか、痛みは徐々に治っていきました。
いつか野生のオオサンショウウオを
研究所では、イモリ、カエルなどを直近で堪能し、水槽の中にいる何匹ものオオサンショウウオを見ました。日本の天然記念物で在来種であるオオサンショウウオと、中国産オオサンショウウオは違うこと、中国産との交雑種が増えて問題になっていることを初めて知りました。
それにしても、オオサンショウウオの体長は60センチぐらいと本当に大きくて、こんなのが日本の河川に住んでいるなんてすんなりイメージできません。いつか野生のオオサンショウウオに出会いたいですが、これはなかなか実現が困難そうです。


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