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ビジネス #第一三共 「抗がん剤帝国」への苦闘

第一三共の研究開発トップが明かす"がんで世界トップ5"への自信の根拠 「ADCの先駆者は私たち。追う側には回らない」

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「抗がん剤メーカー世界トップ5入り」を目指す第一三共。研究開発本部長の阿部有生氏は、その達成に向けて「強い自信を持っている」と語った(撮影:今井康一)
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――この技術が使われた第一号のADC製品がエンハーツです。画期的なのは、薬が標的とするタンパク質「HER2」が陽性の患者のみならず、「HER2低発現」「HER2超低発現」の患者に対しても有効性を示せたことです。

エンハーツの適応になる患者さんが「HER2陽性」に限らないことは、プレクリニカル(臨床試験に入る前の段階)のデータからすでに見えていた。15年から始めたフェーズ1の臨床試験で、それが確かに裏付けられた。16年にこの臨床試験の結果が研究所に知らされたときは「予想通り、ちゃんと効いたな」と心から安心した。

「HER2低発現」「超低発現」という新しいカテゴリーを築いたことで、エンハーツの投与対象となる患者数は劇的に増えた。

――エンハーツに続くADC製品であるダロトウェイに関しては、患者数が多い肺がんの1次治療向けの臨床試験「AVANZAR」における第3相の結果が、今年後半には出てくる予定です。

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