真夏の暑いさなか、線路の除草作業を行っていた作業員が列車にはねられて亡くなる痛ましい事故が起きた。
8月20日、東武鉄道日光線の新鹿沼駅(栃木県鹿沼市)で、線路内に除草薬を散布していた作業員4人が進入してきた特急列車に接触し死亡した。
鉄道の線路内で作業員が列車に接触して亡くなる事故はこれまでも各地で起きており、残念ながら後を絶たない。今回の事故は、何が起きていたのか。
「見張り員」配置していたが
事故が発生したのは20日午前10時46分ごろ。新鹿沼駅の上り線で作業員7人が除草剤の散布作業をしていたところ、進入してきた東武日光発浅草行きの特急「スペーシアX2号」に作業員のうち4人が接触。救急隊によって搬送されたが、その後全員の死亡が確認された。特急は同駅に停車する列車で、運転士は非常ブレーキをかけたが間に合わなかった。
線路内での作業にあたっては、駅での除草剤散布作業現場の手前に「列車見張り員」を配置し、さらに日光寄りに約315m離れた踏切付近に「中継見張り員」を配置する計画だった。
一般的に列車見張り員は、列車の接近を作業員に知らせるとともに、列車に対して作業員が安全に退避したかを知らせ、そうでなければ止めるための手配をする役割を担う。東武鉄道によると、見張り員は「一定の資格認定基準に基づいて資格を付与する」といい、資格を持つ人が務めることになっている。

