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ビジネス #鉄道最前線

東武特急と接触「死亡事故」なぜ各地で繰り返されるのか 「線路内で作業中」の事故、過去にも多くの事例

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東武鉄道 特急スペーシアX 新鹿沼駅
新鹿沼駅に到着する東武特急「スペーシアX」(編集部撮影)
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列車がやってきた場合、本来の手順としては遠方にいる中継見張り員がまず接近を確認し、現場側にいる列車見張り員に旗で伝達。列車見張り員はこれを受けて作業員に退避の合図を出し、完了したのを確認して中継見張り員に合図する。中継見張り員と列車見張り員は列車に「接近了解合図」の旗を出し、運転士はこれを確認して警笛を鳴らすという流れだ。

だが、東武によると、中継見張り員は当時、列車見張り員と「意思疎通ができる状態ではなかった」という。本来の位置に中継見張り員がいなかったとの情報もあるが、東武は「当社としては回答できない」としている。

一方、特急列車の運転士は、列車見張り員による「接近了解合図」の旗を確認して警笛を鳴らしたと話しているという。だが、実際には作業員の退避は完了しておらず、列車は4人の作業員と接触してしまった。

事故の原因は調査中だが、中継見張り員の「意思疎通」と配置の問題、そして作業員の退避ができていない状態でなぜ接近了解の合図が出されたのかが大きな焦点だ。

現役「列車見張り員」の疑問

「いろいろと疑問点の多い事故だと感じる」。首都圏の鉄道工事現場で列車見張り員のリーダーを務める50代の男性は話す。男性は複数の鉄道会社で各社が定める列車見張り員の資格を持ち、首都圏のさまざまな鉄道工事の現場で約3年、列車見張り員として勤務してきた。

男性がもっとも疑問視するのは、現場の約315m手前に配置される「中継見張り員」が、現場から約80mの位置にいた「列車見張り員」と意思疎通がとれなかったとされる点だ。「そもそも、見張り員が配置について『配置完了』を連絡し、現場の責任者がこれを受けて『では作業開始します』と作業を始めるのが普通。連絡が取れないのであれば、現場責任者は作業を始めてはいけないのが基本」と男性は指摘する。

「中継見張り員」の配置位置にあたる場所から見た新鹿沼駅(編集部撮影)
【写真を見る】東武特急と接触「死亡事故」なぜ各地で繰り返されるのか 「線路内で作業中」の事故、過去にも多くの事例(20枚)
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