高市早苗首相が8月25日までに、8月末以降の政治日程を固めた。政権浮揚をかけた党役員・内閣改造人事は9月16日の断行が最有力。さらに、「混迷必至の“政局の秋”の主舞台」(自民党長老)となる次期臨時国会は「10月2日召集で、会期は70日間」(同党幹部)となる見通しだ。
高市政権が発足してから初めてとなる、今回の党役員・内閣改造人事。その最大の焦点は「幹事長人事」と「『ポスト高市』候補の処遇」だ。
ライバル4氏は「閣内封じ込め」か
総裁再選を狙う高市首相にとって、政権発足以来、自民党の最高実力者とみられてきた麻生太郎副総裁の協力がなければ「長期政権への道筋が見えなくなる」(官邸筋)のが実情。それも踏まえると、麻生氏の義弟で、党内唯一の大派閥である麻生派の後継者とみられている鈴木俊一幹事長の“更迭”は、「政権の命運がかかる重大な決断」(同)となる。
その一方で、昨秋の自民党総裁選挙で高市首相と争った茂木敏充外相、林芳正総務相、小泉進次郎防衛相、小林鷹之政調会長については、「新体制で主要閣僚として処遇すれば、総裁選に出馬しにくくなる」(同)との読みから、高市首相は「留任か、閣内横すべり(現職閣僚3氏)や入閣(小林氏)を念頭に置いている」(自民党幹部)との見方が広がる。
ただ、高市首相は年明けの衆院選での歴史的大勝と、就任以来維持し続ける内閣の高支持率を背景に、「大胆な人事で、自前の新体制づくりを狙ってきた」(側近)とみられている。
そのため、周辺には「再選を目的とした党内バランス優先の人事では政権浮揚につながらない」(官邸筋)との不安や不満も漏らしているとされ、「人事はふたを開けてみないとわからない」(自民党幹部)といった声も少なくない。


※ログイン後、コメント入力が可能です。