しかし、キッチン周りのクロスだけピカピカになると、従来の薄汚れたクロスとの境目があまりにも目立ちすぎる。
アルカリ性の洗浄剤とハイター原液で何度か洗浄してみたが、新旧のクロスの差は解消しなかった。このまま我慢するか、全面貼替えか……。悩みに悩んだが、やはり、このまま見て見ぬふりをして生活するのは耐えられない。若かったら「次回のリノベの際に」という選択肢もあったかもしれないが、還暦を過ぎた筆者に“次”はないのだ。
費用を抑えるため、出張・訪問サービスのオンラインマッチングサービス「くらしのマーケット」で業者を探した。
リノベ会社は元請けだ。そこからクロス業者に発注するので、当然中間マージンが発生する。ならば直接クロス業者に依頼する方が安価で済むと判断したのだ。そして無事、レビュー数も多く、リノベ会社の20万円の見積もりの約半値で施工してくれる業者を見つけた(家具移動費は無料だった)。
その業者に、キッチン周りと、以前、自力で赤に塗装した部分以外の全面クロス貼り替えを依頼。
ちなみに、家具移動費は無料だったが、施工の前に家具の中身をすべて移動させなければならない(家具の移動の際の負担を軽減するため)。かなり時間はかかったが、ここで書籍や衣類などの不用品を選別できたのはよかった。
残す基準は、「これから使うもの」「使わないけど生涯持っていたいもの」。それ以外のものは思い切って処分した。
足りない部分は「自力リノベ」すればいい
断捨離とクロス貼り替えのおかげで、すっきりと美しい空間に生まれ変わったのだが、全体が白っぽくて、清潔感あふれる落ち着いた雰囲気が生まれてしまった。
“落ち着きのある癒しの空間”であれば、これで完成形だが、前編でも書いたように筆者が理想とするのは“落ち着きのない空間”。そのコンセプトから大きく乖離する。


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