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ジェルボールペンとして14年連続で売り上げ1位※の「サラサクリップ」や、油性マーカーの「マッキー」、蛍光ペンの「マイルドライナー」といった商品を手掛ける文具メーカーのゼブラ。これまで、独自の技術を安価な商品に落とし込むことで人気を博してきたが、この3月に異例の商品ブランドを展開し始めた。
それが「THE ZEBRA」だ。これまで同社の商品といえば、高くても1000円台のものがほとんどだったのに対し、THE ZEBRAの第1弾として発売したボールペン「HAMON」の価格は何と5万9400円。かなり思い切った金額にも見える。
背景には文具系YouTuberの活躍などで、「何となく安いものを買って使う」のではなく「気に入ったものを指名買いする」といった消費者の変化があるという。それにしても、なぜこんなにも高いのか。開発を先導したゼブラの中田裕二郎さん(研究本部 研究部 シニア・プロフェッショナル)に話を聞いた。
(本記事は前編の続きです)
高級ラインを作る上で、なぜ「万年筆」ではなく「ボールペン」だったのか
気になるのが「なぜボールペンなのか」という点だ。
高級文具といえば、真っ先に万年筆が思い浮かぶ。古くはエジプトで発明されたとされる万年筆は、近代にイギリスで特許が取得されて以降、世界に広がった。1本の価格は数万円程度も珍しくなく、数十万円の商品も存在するほどの文具である。
しかし、中田氏は「万年筆は最初から、全く考えなかった」と明かす。


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