名称はゴルフのTee(各ホールの第1打をティーショットと呼ぶ)と、恐竜T-Rexを掛けたものにした。ロック好きの山田氏の頭には、マーク・ボラン率いるイギリスのロックバンド、T. Rexもあったそうだ。新しいサービスにインパクトを持たせたいという思いが込められていた。
開始当初の年会費は5万9800円で、基本的には「1年間回り放題」だった(その後、年会費と月会費が選べるプランに変更)。会員が増えれば、そのぶんだけゴルフ場から確保(購入)するプレー枠を増やす。山田氏はそれでビジネスが拡大できると考えた。
ところが誤算が生じた。想定を超えるヘビーユーザーが現れたのだ。山田氏は「まあ、うまくいかなかったです」と振り返る。
同システムでは1契約(1ID)につき予約は1件のみとし、プレーを終えれば次を予約できるという仕組みを用いた。ところが、次第に年会費を複数口払って、複数のIDを持つ利用者が出てきた。そうすればIDの数だけ予約ができ、うまく回せば月20回ほどプレーすることも可能になる。
実際、「少ない人数が想像以上に回っていることがわかりました」と山田氏は言う。
そしてTeeRexはGOLF me!へ
もう1つの誤算は、年齢層だった。
TeeRexには、“20~30代にもっとゴルフをしてもらいたい”という狙いがあった。だが、積極的に利用していたのはリタイア組だった。人気のプレー枠は比較的時間に余裕のあるリタイア組がすぐに押さえてしまう。働く若い世代は出遅れてしまい、予約が取りにくい状態に陥った。
実は、このような問題に対応すべく、予約を取りやすくするためにゴルフ場から枠の買取を増やしたり、若い世代への浸透をはかるための広告などの施策を展開したりしたが、単独では資金不足となった。その結果、ドコモとの協業が始まり、TeeRexはそのブランドをいったん下ろし、GOLF me!へと移行した。
だが、この問題がGOLF me!となっても解決しなかったわけだ。


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