Netflixのような動画配信や音楽配信で大きく普及していったサブスク。利用するほど得になるためユーザーにとってメリットが大きいが、運営側にとっても、会員数がある程度固定されれば、安定した収入が見込めるといったメリットがある。
このため、いまや動画や音楽だけでなく、洋服、家具・家電、自動車などにもサブスクは広がっている。ただ、ゴルフでのサブスクを考えると、少々無理があるのではないかという意見もある。
ゴルフ×サブスクは構造的に無理
日本ゴルフ場経営者協会副理事長で、泉ヶ丘カントリークラブ(堺市)を運営する泉ヶ丘観光開発代表取締役の奥野将徳氏は、「Netflixのように上限がないビジネスにはサブスクは合う。しかし、ゴルフ場は提供できるプレー枠に上限がある。限度があるビジネスモデルに使い放題のサブスクは構造的に合わない 」と指摘する。
洋服、家具・家電、自動車なども在庫を抱えるという点では同じだが、その量(規模)はゴルフ場の枠よりはるかに多い。
確かに、Netflixの会員がドラマを月に20本見たからといって、別の会員がそのドラマを見られなくなるわけではない。だが、ゴルフは違う。
例えば、TeeRexの場合、連携するゴルフ場のプレー枠を買い取って運用に充てていた。そのため、ヘビーユーザーが複数のIDをもって人気枠を多く押さえてしまえば、そのほかのユーザーは予約しにくくなる。「使えば使うほど得」というサブスク最大の魅力が、ゴルフでは運用側の負担増や、利用者同士の不公平感につながる可能性があるのだ。
A夫妻の経験は、その問題を象徴している。
夫妻は2022年11月にTeeRexへ入り、その後GOLF me!へ移行した(それぞれIDは1つずつ持つ)。Aさん夫妻はそれまで月1回プレーするかどうかだったが、サブスクを利用するようになってからは、月4~5回に増えた。
だが、それも初めのうちで、次第に「人気の近場のゴルフ場は予約が取りづらくなって、人気のない遠くのゴルフ場じゃないと予約できなくなった」(夫)という。


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