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「イラン紛争」の出口はまったく見えないが、日本株はしばらく「TOPIX主導」の相場が続きそうだ

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6月ホルムズ海峡から横浜に帰還した原油タンカー「エネオス・エンデバー」。イラン情勢は不透明なまま(写真:ブルームバーグ)
  • 平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト
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ただ、日本企業の業績は総じて好調だ。3月期本決算会社を中心に、日本株の決算発表(4~6月期)も終わったが、東京証券取引所の集計によると、2026年4~6月期の純利益は、前年同期比64%増で過去最高を更新した。

製造業の増益が際立ち、電気機器や輸送用機器は2桁増益どころか「ほぼ倍増」の伸びを示している。こうした決算の底堅さが、足元のTOPIXの強さを裏付けているのは明らかで、有力調査企業の調査によれば、12カ月先のEPS(1株当たり予想利益)も30%増と高い伸びを維持しており、指数の上昇が単なる需給ではなく「業績相場」へ移行していることを示している。特にAI・半導体はもちろん、自動車、銀行といった主力業種がそろって増益基調を維持しているため、TOPIXのチャートは大きな押し目を感ずることもなく、安心して見ていられる形の中で、順調な高値更新を続けている。

一方、日経平均の予想EPSも14日現在で3893.13円と、前出の史上最高値のときの値だった3922.29円の更新が見えてきた。年末には4000円台乗せが視野に入る。テクニカル面でみても、日経平均は25日移動平均線の下に位置していたが一気に25日線を超え、本来なら大きな悪材料であるデッドクロス(ここでは短期の25日移動平均線が長期の75日移動平均線を上から下に突き抜けてしまうこと)を打ち消す形、となりそうだ。

原油先物価格と為替相場は「微妙な位置」に

そうした中で、日本株の不透明材料と言えば、やはり中東情勢の悪化による原油高・インフレ再燃リスクと、日銀の追加利上げ(国内金利動向)の行方ではないか。アメリカとイランの対立は出口が見えない。このままだと、輸送用機器(自動車)や化学、電力・ガス、小売・外食といった業種の業績まで、結局は圧迫しかねない。また、日銀の追加利上げ観測(次回は9月17~18日)も注意が必要だ。日銀は物価上振れを抑えるため、利上げ継続姿勢を示している。

実は、原油高と金利上昇は独立した材料ではなく、起きた場合は同時に起きることが多い。この場合、日本株にとっては二重苦となって、企業利益を測る物差しであるEPSと、株価をはかる物差しであるPER(株価収益率)が同時に下がる「ダブルパンチ」になりやすい。

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