「社名は知られていないが、誰もがその会社の製品を見たことがある」。それがJR西日本グループの一員でありながら、JRを社名に戴かない「関西工機整備」(本社:尼崎市)のひそかな自慢でもあった。しかし、これからは違う――。
10月1日から「JR西日本テクノサービス&デザイン」に社名を変更する。特に注目すべきは「デザイン」の4文字。わざわざ“&”という記号を付け加えたところにJR西日本のこだわりが見て取れる。
事業の柱はメンテナンスと「印刷」
関西工機整備の事業の柱は2つある。1つはJR西日本の総合車両所における鉄道車両部品のメンテナンスを中心とした事業。そしてもう1つは神戸・ポートアイランドを拠点に活動する印刷事業である。印刷といっても、単なる印刷にとどまらず、社内のデザイナーが顧客の要望に基づき最適なデザインを考え、印刷、加工・施工まで行い、業務の幅は広い。
同社の歴史をさかのぼると、印刷事業はメンテナンス業務から派生した。国鉄時代は改造した車両の車体番号や機器の名称などをペンキで手書きしていたが、国鉄末期頃には印刷したシールなどで対応するようになっていた。その延長で、同社はシールの作成を行うようになった。それが印刷事業の始まりだ。

