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ビジネス #鉄道最前線

名物鉄道デザイナー「路線図アート」で攻める新展開 JR西日本出身の新社長と起こす"化学反応"

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関西工機整備 春名社長 大森エグゼクティブデザイナー
関西工機整備の春名隆志社長(左)と、エグゼクティブデザイナーの大森正樹氏(記者撮影)
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複雑なネットワークをわかりやすく示した「アーバンネットワーク路線図」や距離感を視覚的に表現した「サンライズ路線図」など、大森氏のデザインは単なる路線図とは一味違う。

こうした会社の公式な路線図だけではない。熱烈な阪神タイガースファンでもある大森氏は、プライベートの時間を使って、阪神タイガースの虎マークを路線図のように図案化した「虎マーク路線図アート」を作成、さらには映画『男はつらいよ』の「寅さん路線図アート」など、鉄道というフィールドを飛び越し、幅広い分野で話題を集めている。

車両設計が本業だったJR西日本時代と違い、関西工機整備へ出向してからはサインや路線図のデザインに存分に力を注げるようになった。大森氏の本領発揮である。鉄道会社向けの業務用サインだけでなく、個人向けに「時刻表スタイルカレンダー」や「やくも50周年クリアファイル」、さらには路線図アートのクリアファイルなどの商品も多数制作。個人向けグッズを新たな事業に育てたいという会社の意向とずばり一致した。「われわれは本物を作っているメーカーなので、本物のイメージを損なわないものが作れるのが強み」と大森氏は言う。

2026年3月期の関西工機整備の売上高は18.3億円。印刷事業の売上高は7.1億円だが、グッズ関連の売上高はおよそ8000万円。印刷事業の1割強をグッズ関連が占めるところまできた。

西武の車両で「グッドデザイン賞」

個人向けのみならず、鉄道会社向けの業務でも大きな出来事があった。2025年に西武鉄道「サステナ車両(8000系)」の外板ラッピングや車内表示サインの貼り付け工事を担当したことだ。しかも、単に施工を手がけただけでない。そのデザインがグッドデザイン賞を受賞したのだ。西武の若手社員が発案したサステナの車両デザインを、関西工機整備が実際の車両に当てはめられるようなデザインに落としこんだ。

「本来なら当社は影武者扱いだが、西武さんのご配慮でデザインに関わったことを公表できることになった」と大森氏。「西武さんの仕事でグッドデザイン賞を頂きました」と話すと誰もが驚く。今や、これが名刺代わり。「知られていない会社」から次のステップに進みだしたのだ。

西武鉄道の「サステナ車両」8000系(写真:西武鉄道)
【写真を見る】名物鉄道デザイナー「路線図アート」で攻める新展開 JR西日本出身の新社長と起こす"化学反応"(9枚)
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