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ビジネス #鉄道最前線

名物鉄道デザイナー「路線図アート」で攻める新展開 JR西日本出身の新社長と起こす"化学反応"

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関西工機整備 春名社長 大森エグゼクティブデザイナー
関西工機整備の春名隆志社長(左)と、エグゼクティブデザイナーの大森正樹氏(記者撮影)
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出向時の年齢は54歳。それから4年経ち、2025年に役職定年の時期がきた。会社が大森氏に与えた肩書は「エグゼクティブデザイナー」。大森氏のために作られた特別な役職である。

それだけではない。印刷事業部に3階建ての増築棟が建てられた。デザイナー陣のオフィススペースが設けられるなどデザインを重視した作りで、プレゼンテーションルーム、ギャラリーなども設置された。ギャラリーには大森氏の路線図アートの作品がずらりと飾られており、展示内容は定期的に入れ替える。日常業務に支障が出ない範囲で一般公開することも検討中という。

増築棟にあるギャラリーには路線図アートの作品が展示されている(記者撮影)

建屋というハードだけでなく、人事というソフト面でも大いに着目すべき点がある。JR西日本から6月に関西工機整備に出向し、新社長に就任した春名隆志氏である。春名氏は直近まで近畿統括本部運輸車両部担当部長を務め、車両メンテナンスの現場マネジメントや車両計画に長く携わってきた車両のプロであり、コーポレートベンチャーキャピタルのJR西日本イノベーションズへの出向経験もある。自費で大学院のMBAクラスにも通った。

この経歴を見ると、関西工機整備のメンテナンス事業の品質を高めると同時に印刷事業を成長させるための最適な人材として、春名氏に白羽の矢が立ったように見える。

印刷事業の成長と「後継」育成狙う

印刷事業の領域は大森氏によって大きく広がった。しかし、会社の持続的成長のためには大森氏の後継者を育てる必要がある。この点について、春名氏は「世の中にしっかりと私どものことをわかっていただくうえで、大森が作り出すものは有力なコンテンツになる。そこは大切にしていく」としたうえでこう話す。「会社を成長させながら、後ろも考える。2つのことを並行して考えていく」。

現在デザインチームには大森氏を含め5人のスタッフがいる。「発展に合わせて、組織の大きさを考える」という。新たなデザイン人材の発掘は社内に限らず、JR西日本グループ全体、あるいは外部との連携もありうるという。

【写真を見る】名物鉄道デザイナー「路線図アート」で攻める新展開 JR西日本出身の新社長と起こす"化学反応"(9枚)
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