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ライフ #シン・世界一周~人生後半、日本を学びなおす旅

サハラ砂漠でユニクロダウンを紛失…450キロ先まで届けてくれたモロッコ人、「見返り」はチップじゃなかった

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カップル2組と筆者1人でグループにさせられてしまい、とても気まずかった砂漠ツアー(写真:筆者撮影)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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すると3時間後、WhatsAppに見覚えのあるダウンの画像が送られてきた。

「これか?」

それ! それだ! あれだけ聞いて回っても見つからなかったのに。

「キャンプサイトのテーブルの上に置かれていた」

どうやら他の荷物と一緒にキャンプサイトに運ばれたものの、そのまま放置されており、ツアー会社が確認したところ、あっさり見つかったそうだ。

ドライバーを待たせてダウンがないと騒いでいたとき、何でみんな真面目に探してくれなかったのだろう。

諦めかけていた物が出てきたうれしさと、モロッコ人たちの適当さに対するモヤモヤが同時に湧き上がる。それにしても砂漠の町とフェズは450キロ以上離れている。見つかったところで受け取れるのか。

チップより★5のレビューが欲しい

私がフェズに着いた翌日、WhatsAppに知らないアカウントからダウンコートの画像とホテルの名前が送られてきた。

そこを訪ねると、中年の男性がテーブルの上にコートを置いてくつろいでいた。彼はWhatsAppでやり取りしていた旅行会社の社長の弟だと名乗った。血縁上の弟なのか、「兄弟!ブラザー!」と呼び合う関係と言いたいのか分からないが、兄弟の連携プレーによって私のダウンが奇跡的に戻ってきた。心の底から感動した。

砂漠に放置されたユニクロのダウンは奇跡的に手元に戻った。もう離さない(写真:筆者撮影)

100ディルハムのチップを渡しても惜しくないと思い、財布から札を取り出すと、彼は「チップはいらない! それより、兄貴のためにトリップアドバイザーに星5のレビューを書いてくれ!」とQRコードが印刷された紙切れを差し出した。

海外の外国語ツアーに一人で参加する。それはサバイバルであり、ある種のガチャでもある。

モヤモヤしたり、居心地の悪さを感じたりすることもある。かと思えば、それをすべて払拭して、すばらしい思い出に変えてくれる人が現れる。

一人旅は気楽でフレキシブルだけど、ツアーに参加すると、一人では届かない場所や人と出会えることもよく分かった。

【前の記事】女50歳、サハラ砂漠・英語ツアーに一人で参加した顛末〜「秘境」のガイドは元茨城住み塗装工だった

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