2時間超の中で目まぐるしく曲調や演出の雰囲気が変わっていって飽きさせず、終了後は4つくらいコンサートを見たような充実度だった。
22年の活動の中で山田の中に染み込んだ事務所の伝統を、山田のフィルターを通して新しくて圧倒的なエンターテイメントとして見せてもらった。
帰り道で初参戦と思われる女性が「曲あんまり知らなかったけどめちゃ楽しかった」と話しているのが聞こえてきたが、ドローンを使った臨場感のある映像も含め、視覚的な部分だけでも飽きさせないものがあったのは確かだ。
また、事務所の伝統を守るだけでなく、色々な垣根を越えた、メジャー感のあるコラボレーションを取り入れていたのも印象的だった。
ドラマ『探偵学園Q』での共演以来、親交の深い神木隆之介が、山田の公式キャラクター「りょすかる」の声を担当し、その「りょすかる」とサンリオのキャラクター・ハローキティやポムポムプリンが一緒に踊るといった演出もあった。
山田が事務所の移行期に感じていた“希望的観測”を、予想を上回る形で実現している姿におおいに感銘を受けたし、事務所の変化というピンチを、ピンチだけで終わらせなかった実現力は、Hey!Say!JUMPの人気曲『OVER』の歌詞「ピンチはチャンスなんだ My friend」を地で行くようで、尊敬の念に堪えない。
山田涼介が表情を決めるだけで「5万人が沸く」
もちろん、1人のアイドルとしての強さも感じることができた。山田が表情を決めるだけで5万人が沸く。表情の変化1つでこれだけの人数の歓声を生むことは、一朝一夕にできることではない。
「アイドルで求められてることって割と直感的にキャッチできる」と語る山田が、ファンの求めているものをアイドルとして察知し、きちんと提供するサービス精神がおおいに感じられた。それでいながら、ファンに媚びている感じはないという超一級のアイドルとしての絶妙なバランス感と気品があった。


※ログイン後、コメント入力が可能です。