とはいえ、演出や中身はどちらかと言えば、アイドル市場というよりも、旧ジャニーズ市場のファン層の真ん中に刺さりそうなものである。それこそ、山田らが主演を務めた帝国劇場の舞台の感覚をドームに蘇らせたようでもあり、広く浅くというよりも深く掘った印象だ。
当然のことながらアイドル市場全体よりは旧ジャニーズ市場のほうが小さいはずである。それでも5万人が熱狂するということに、この事務所のエンターテイメントが培ってきたものの巨大さと、底知れなさを感じたのである。
「“置いていくような”不安」を抱かせる隙はなかった
さらに、Hey!Say!JUMPのメンバーである知念侑李の登場や、メンバーと同じ数の7色に光る制御ペンライトによる演出や、JUMPの公式キャラクター「じゃんぷぅ」の映像など、グループを感じさせる場面も多々あり、ソロライブであっても山田が過去に心配していた“置いていくような”不安を抱かせる隙はなかった。
本人も「山田涼介っていいな、Hey!Say!JUMPってどんなグループなんだろうと興味を持ってもらえるようなステージにしたい」と語っていたが、むしろ、ソロライブがすごすぎて、山田がプロデュースするJUMPのライブも改めて見たくなったほどである。
個人が突き抜けることは決して仲間を“置いていくようなこと”ではない。むしろグループごと飛躍することにつながるのでは――。“グループありき”の意識が通底した事務所から生まれたソロアーティストほど強いものはないと確信した。
【参考・引用元文献】
『Myojo』14年8月号
フジテレビ「いただきハイジャンプ」21年11月13日 放送
「スポーツ報知」24年1月16日
スポニチアネックス「【一問一答】山田涼介 初ソロツアーへ思い『いい意味の裏切り感みたいなのは大事にしたい』」25年2月14日配信
スポニチアネックス「【会見一問一答(1)】山田涼介 初ソロドームツアーは『ファンの皆さんがかなえてくれた夢』」26年2月14日配信


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