増田は宇多田ヒカルの楽曲から童謡まで収録したカバーアルバムを発売し、歌で魅せるスタイル。作詞や作曲を自ら行うものも多い。戸塚はライブ中に詩の朗読も行うなど、各々が個性を出して、グループのときとはまた違う表現を追求している。
ライブツアーを開催し、CDを出せば10万枚クラスのヒットになる者も多いなど、それぞれに盛り上がりを見せているのだ。
また、木村拓哉の活躍も目覚ましい。
旧事務所時代の20年から個人でのアーティスト活動を行っているが、今年は新レーベルも立ち上げ、山崎まさよし側から提案を受けて『セロリ』のカバーを配信、8月には4枚目のアルバムも発売された。さらに今年のツアーはソロになって初の海外公演まで決定しているなど、その勢いは衰え知らずだ。
これまでは、KinKi Kidsや山下智久、亀梨和也くらいだった
実は、このソロアーティスト活動が活発に行われている現在の状況は、ジャニーズ事務所の流れの中では、特に1990年代以降では珍しいことなのだ。
同事務所は、80年代までは田原俊彦や近藤真彦などソロでのデビューも珍しくなかったが、90年代以降はグループでのデビューが中心だった。その後、ソロアーティスト活動ができたのは、KinKi Kids(現DOMOTO)の2人や山下智久、亀梨和也などの一部の者に限られていた。
また、楽曲の発売があったとしてもチョナン・カン(草彅剛)や慎吾ママ(香取慎吾)、島茂子(城島茂)など企画色の強いものも多く、アーティスト活動というよりもタレント活動の延長という形だった。
ソロアーティスト活動をする人数が増え、本人名義で楽曲制作やツアーを行うようになったこの数年の変化には隔世の感がある。なぜこのような状況になっているのか。山田涼介のソロ活動に着目しながらその理由を追ってみよう。


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