室内の天井高を高く取り、広々感を作り出すのも、あえて差異を作る――。別の言葉では“市場のすみわけ”。
保温機能付きのカップホルダーにはじまり、前席中央のアームレストには小物入れ、子供用の靴などが収まるシート下収納ボックス、タブレットなどが入れられる前席シート背後のポケット、大きめのくぼみが設けられた前席背後のトレイテーブル、さらに傘用のホルダーと、充実した装備もラッコの“個性”。
とりわけ後席シートの使い勝手がよい。左右独立式で別々に前後スライドするうえ、「チップアップ」機能と「ダイブダウン」機能を持ち合わせている。このあたりはN-BOXを参考にしたことがうかがえる。後席へのアクセスはスライドドアを採用し(トップグレードでは足先の動きで電動開閉式)、室内の天井高は子どもが立てるほど余裕がある。
1台ですべてができるクルマ。それがラッコのテーマだ。地方のセカンドカー、サードカーというより、市街地でも使われるファーストカー、という位置づけが相応しいのかもしれない。
BEVに対する不安を払拭する衝突安全性
同時に、衝突安全性もラッコの商品性に直結する重要な要素だ。
「シャシーには、約70%の高強度鋼板を採用したことに加え、ルーフとサイドパネルは、従来のスポット溶接ではなく、高級車に使われるレーザー溶接によりシームレスにつなぎ合わせることで、”スーパートール””左右・電動スライドドア”という構造でありながら、軽自動車としては極めて高いボディ剛性を実現した」と、BYDオートジャパンが用意したプレスリリースにはある。
「安全性は常に一貫したテーマでした。新エネルギー車両のバッテリーEVでは、さまざまな安全性から、車両本体の衝突安全性や歩行者保護にいたるまで、最強と言いたい構造を採用しています」と姚氏は自信をのぞかせる。


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