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キャリア・教育

朝ドラ「風、薫る」主人公モデルの大関和に"運命の出会い"にもかかわらず再婚を阻んだ「お相手のヤバい素行」

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(写真: sugar / PIXTA)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
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愛蔵は、旧制松本中学の後輩として、先輩である尚江の素行をよく知っていた。尚江は廃娼運動に熱心に取り組む一方で、実際には自ら女郎を囲っていたり、他にも複数の女性と恋愛関係にあったりした。

加えて、2人の間には10歳という年齢差があり、当時の和は看護婦会の統率者として一目置かれる立場にあったのに対し、尚江はまだ無名に近い青年にすぎなかった。

木下に結婚を断念させた相馬

尚江のこうした奔放な恋愛関係や、2人の立場の違いが、純粋な性格の大関和を必ず傷つける。愛蔵はそう考えたらしい。そして木下自身に結婚を断念するよう説得し、木下も相馬のただならぬ迫力に圧倒されて、結婚を諦めたという。

朝ドラ『風、薫る』では、作家志望の島田健次郎(演:佐野晶哉)、通称シマケンと、新聞記者の横沢公輔(演:井上祐貴)がりんに恋心を抱いている。なかなかアプローチできないシマケンと、いきなりプロポーズに踏み切った横沢は対照的なタイプだが、ともに木下尚江がモデルだと見られている。

史実では尚江が和と人生をともにすることはなかったが、ドラマでは2人のいずれかが、りんと再婚までこぎつけることができるのだろうか。


【参考文献】
宮坂勝彦編『信州人物風土記・近代を拓く3 叛逆の系譜から 木下尚江』
木下尚江著『懺悔』(岩波文庫)
相馬黒光、相馬愛蔵著『相馬愛蔵・黒光著作集1 穂高高原』(郷土出版社)
青山誠著『大関和 看護に人生を捧げた日本のナイチンゲール』(角川文庫)
田中ひかる著『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中公文庫)
田中ひかる監修『大関和 明治のナイチンゲールたち』(平凡社)
櫻庭由紀子著『戦う白衣の天使 大関和・鈴木雅ものがたり』(内外出版社)

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