最初から早慶やMARCHを第一志望として対策するのであれば、それは立派な受験戦略です。しかし、「国公立を目指して何年間も5教科、6教科を勉強してきたけれど、1月の共通テストで崩れたので急きょ私大に切り替える」というのは、戦略ではありません。事故の後処理です。
しかも、私大に切り替えれば簡単に合格できるわけでもない。2026年度は、まさにそれが可視化された年だったと思います。
共通テスト対策は直前にやるものではない
では、どうすればいいのでしょうか。自分は、共通テストを必要以上に恐れる必要はないと思っています。むしろ逆です。共通テストは、対策した量が比較的そのまま点数に反映されやすい試験です。
重要なのは、「知識が完成してから共通テスト対策を始めよう」と考えないことです。
時間を測る。わからない問題に何分まで粘るか決める。70点を狙うときに捨てる問題と、90点を狙うときに拾わなければならない問題を区別する。間違えた問題についても、「知識不足だったのか」「読み間違えたのか」「時間不足だったのか」を分けて分析する。
こうした練習は、英単語や数学公式を覚える勉強とも、二次試験のじっくり時間をかけていい方式とも別物です。だからこそ、早い段階から訓練しておかなければなりません。
2027年度の共通テストが、2026年度より難しくなるか、易しくなるか。それは誰にもわかりません。しかし、ひとつだけ確実に言えることがあります。「共通テストくらい、最後になれば何とかなる」という考え方だけは、今すぐ捨てたほうがいい。
恐れるべきなのは、難しい問題ではありません。本当に恐れるべきなのは、十分な実力を持っているにもかかわらず、その実力を本番の時間内に出せないことです。そして、その事故は、正しい訓練をしておけばかなりの確率で防ぐことができます。
共通テストは「前哨戦」ではありません。国公立志望者にとっては、1月の時点ですでに本番は始まっているのです。



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