もちろん、綺麗な塾の方が勉強しやすいのは事実ですから、清掃活動などは大事だと思います。学校でも、やっぱりトイレが綺麗なほうが通いたくなる、というのも十分に理解できます。
実際、余談になりますが、最近はトイレの綺麗な私立高校を選びたいという保護者層が一定数いるようで、トイレの綺麗さや水回りの状態は、募集人数に直結するというデータもあるそうです。多感な時期の中高生にとって、毎日使うトイレが汚いというのは想像以上のストレスですから、これは合理的な判断とも言えます。
しかし、それでも私は思うのです。教育は、ラーメンとは違う、と。
マーケティングがうまいからといって、その塾の教育がいいとは限りません。ホームページが綺麗だからといって、その学校がいい学校だということにはなりません。「地域ナンバーワン」の塾は、確かにその地域で一番人数が多い塾かもしれませんが、多くの生徒が行っているからといってその塾にあなたのお子さんがマッチするとは限りません。
もちろん、やるべき努力をしていない学校や塾はどうかと思います。パンフレット制作にまったくお金をかけていないような、生徒募集への熱意を感じられない学校もマジでどうかと思います。それは経営姿勢の問題です。
でも、逆に「パンフレットに載せられるから」という理由だけで耳触りのいいことばかりを並べている学校や塾に、皆さんは本当にお子さんを通わせたいでしょうか?
「グローバル人材の育成!」「探究学習で未来を拓く!」「一人ひとりに寄り添う指導!」……こうしたフレーズが並んでいるパンフレットは山ほどあります。しかし、その言葉の中身を、どれだけの学校が本当に実行できているでしょうか。実際、東大合格者に取材していると、もちろん数としては有名なところに通っていた人が多いですが、しかし一定数、逆転合格をした生徒の中には「地元の小さな塾に通っていました」という人もいます。そしてそれは保護者さんが実際にかなり時間をかけてその塾に足を通って決めている場合が多いです。
保護者が本当に見るべき点
では、私たちは何を見て、塾や学校を選べばいいのでしょうか。
答えはシンプルです。先生を見てください。そして、その学校・塾の「教育そのもの」を見てください。
トイレの綺麗さを見るのではなく、ネットのレビューだけで判断するのではなく、「地域ナンバーワン」の広告文句に踊らされるのではなく、実際にちゃんと足を運んで、自分の目で、先生と生徒を見てください。これが唯一にして最大の、失敗しない選び方だと私は考えています。


※ログイン後、コメント入力が可能です。