世界一のフォワードを育てるブルーロックが選手たちに教えるのは、エゴイストになること。勝負の世界で雌雄を決する瞬間に、日本人に足りないのはエゴであり、チームの協調は弱点になる。エゴイストこそ日本を世界一に導くストライカーになるとする。
サッカーの装いをした戦闘アクション
そんな物語の序盤は、スクリーンを観ながら考えてしまうことがあった。
理屈としてはわかるが、チームスポーツにおいてそれはひとつの要素であり、ひとりのスターを育てるだけでチームは世界一になれるのか。チームのほかの選手10人にはどんな素質が要るのか。エゴイスト11人が集まったとしたら、チームは強いのか。
しかし、気づけばいつの間にか物語に引き込まれていた。彼らの成長と覚醒に夢中になり、手に汗握ってハラハラしながら勝負の行方に見入っていた。
そこにあるのは、サッカーの装いをした戦闘アクションだ。強敵が次々に現れ、個々の選手たちは必殺技を繰り出して戦う。ときに仲間を助け、味方から支えられ、絆を深めながら、生き残りをかけた勝負に挑む。
その戦闘アクション(サッカーの試合シーン)は圧巻だ。もちろんVFXも多様されているが、選手個々の豪快かつ華麗なプレーの数々はリアル。その映像には人の息吹も躍動感もある。
主演の高橋文哉はオファーを受けてから3年間練習を積んだことを明かしているが、劇中の選手たちのプレーは、ワールドカップのスター選手たちのそれのように板についていて、決め技もさりげないプレーもすべてがカッコいい(吹き替えのシーンもあるかもしれないが)。


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