小さな冒険を終えて定期船の待合所に向かう
15:40、定期船の待合所に向かった。島に降り立ってから約3時間。結局歩き回った範囲に、自動販売機は1台もなかった。商店も、飲食店も、コンビニも。思い返せば、郵便ポストもなかった。
定期船乗り場にあるラックに、来たときにはなかった、瑞々しくまっすぐなキュウリが4本置かれていた。
「キュウリがあるー!」と嬉しそうな子どもたち。誰が何のために置いたのだろうか。いま、この場所に誰もいないから真相はわからないけれど、なんだか鴻島の人の温かさを感じた。
船乗り場でフェリーを待っていると、海岸沿いで見かけたドレッドヘアの黒人男性が、小さな折り畳み自転車で颯爽と現れた。自転車を置き、筆者一家のいる船乗り場に向かってきた。
目が合ったので、「ハロー」と会話を交わす。筆者は自慢ではないが、英語がまったくできない。だが子どもたちのいる手前、「母ちゃんかっこいい」と思われたい。話しかけてみるか……。
そう思っていたら、私よりも英語ができない夫が、何やら話しかけているではないか!


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