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「1億円の家」が200万円で…《バブルが置き去った廃墟島》自販機もポストもない「52人の島」に別荘350軒、歩いて見えた現実

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プール付き別荘が廃墟に
プール付き別荘がボロボロの廃墟に……(写真:筆者撮影)
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冒険の道。行く? やめとく?(写真:筆者撮影)

すると、頂上を目指して歩いているつもりなのに、また同じ別荘に行き着いて、子どもたちと笑いあった。

ふと耳を澄ますと、聞こえてくるのは鳥と虫の声。

「クゥクゥクルックゥー」「チュンチュン」「スィーッチョン」「ミーンミーン」

風が木々を揺らすサラサラとした音。チャプチャプと遠くから聞こえる波の音。定期船が近づいてきた汽笛の「プー」という音が島を包む。

冒険の途中で見た、鴻島からの瀬戸内海の景色(写真:筆者撮影)

自販機がない。そして、誰にも会っていない

14:00、1台の車が通った。そういえば、鴻島に着いてからかれこれ1時間半、誰にも会っていないことに気付く。

何度目かの休憩のため道端に座り込み、水筒を開けた。

「……そういえば、自販機くらいあるよね?」

普段、目を合わせて会話することもない夫と目があう。無言の緊張が走る。

いつもは、外出するときに持参したお茶がなくなったら、コンビニや自販機で気軽に買っている。何もないとは聞いていたが、まさかの自販機もないのかもしれない。そこまで頭が回っていなかった。この島にいる間は、持ってきた水分で乗り切らねばならぬ……!

子どもたちにお茶を飲ませて、筆者も一口だけお茶をふくんだ。

カニを見つけた小学生男子は、真剣。誰もいないから上半身裸でも許してね(写真:筆者撮影)
カニの逆襲!「うわぁぁぁ、僕の足に、カニがぁぁぁあ!!」(写真:筆者撮影)
カニさん、笑ってません?(写真:筆者撮影)

そして、島にいるはずなのに、なぜか山道を歩き続ける筆者一家。水への不安と時間の関係もあって、結局、頂上は諦めることにした。面積2k㎡の島なはずなのに……。 ふたたび歩き出し、次は海岸に向かってみる。

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