草に埋もれた、プール付き別荘
屋根ごとペシャンコになったままの廃屋も存在する。荒れ果てたプールのある廃墟が目の前に現れたときには、思わず息をのんだ。
バブル期はきっと賑やかだったであろうプール付き別荘が、もの悲しそうに佇んでいた。
「こっちが頂上じゃない?」
山頂を目指して歩く筆者一家。地図はない。楽天モバイルの電波は4Gだったので、充電の減りを気にしつつ、Googleマップで現在地を探る。方角だけ把握して、とにかく上へ上へと歩いてみた。
「こっちの方が頂上っぽい!」と歩くと、草が覆いかぶさる道に行き着いた。坂道と緑にしげった木々。ヤモリにハチに、ムカデ。「タランチュラか!?」と思うようなでっかいクモにも遭遇した。
少し移動すると、スマホの電波が圏外になった。いま、自分たちがどこにいるのかはわからない。けれど、どっちに転がっても2k㎡しかないのだ。とりあえずガシガシ歩いてみる。面積の小ささが安心感で包んでくれる。


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