とりわけ、83年の第3世代「100」のアバントは、車体の凹凸を極力なくして空力を減らしたとされたフラッシュサーフェスボディが、腰を抜かすほど(おおげさ?)衝撃的だった。クワトロと空力を前面に押し出したアウディ。”科学をうまく使った”と評された独自のマーケティングだ。
ともに、従来の自動車界では、まったく知られていなかった要素。かつ、単に目新しいだけでなく、安定した走行性能は、納得できる出来栄えで、自動車ジャーナリズムでも高く評価されたのだった。
100の系譜に連なる最新のA6も、アウディの面目躍如。昨今のアウディモデルは、とくに、失望とは無縁だ。日本では、あいにく、かつてものすごく高かったアウディのブランド性に陰りが見えているものの、一度乗ってみるといい、と私は強く言いたい。
セダンとステーションワゴンを用意する新型A6
新型A6のボディタイプは、セダンとアバント(ステーションワゴン)の2つ。パワートレインは2リッターガソリン(モデル名は200kW TFSI)と2リッターディーゼル(150kW TDI)の2種類が用意され、ともに4WDのクワトロを採用している。
ここで紹介するのは、A6アバントTDIクワトロ150kW。ガソリンエンジンと共に、ギアボックスにモーターを組み込んだマイルドハイブリッド化がなされている。
特徴は、ディーゼルエンジン搭載という点にある。競合と目されるメルセデス・ベンツEクラスにも、BMW5シリーズにもディーゼルエンジン車が設定されている。一時期、燃費の点で、ディーゼル車は消えて、プラグインハイブリッド車が趨勢になるとも言われていたが、実際はそうなっていない。


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