勾配のきつい山道では5500回転あたりを上限に路面状況にあわせてシフトアップ&ダウンを繰り返す。4000回転を過ぎた頃からは厚みのあるエンジン音に変化するから、速さこそないものの、クルマを操っている感覚は非常に高い。
こうした踏み切れる安心感とそこから得られる充足感は、車格がまるで違うものの、かつて筆者の愛車であったND型ロードスターに近い。エンジン音含めた詳細は筆者の動画チャンネル「ジムニーノマド 舗装路面編」をご覧いただきたい。
本領を発揮するオフロードコースでの試乗
続いて不整地路面での4速ATモデルだ。舞台となった「富士ヶ嶺オフロード」(山梨県南都留郡)は2万4000坪の敷地に、400mヒルクライム、35度、30度ヒルクライム、モーグル、バケツ、ロックタイヤ、マットボギー、ウォッシュボードなど多様なコースを完備する本格派。
このうちジムニー ノマドでは、①モーグル(凹凸/コブ)路、②すり鉢状路で下り/登り勾配、③対角車輪(右前輪と左後輪)に多軸式のフリーローラーをかませて意図的に対角スリップ状態を作り出したシーンをそれぞれ走行させた。
筆者は、かつて愛車としてクロスカントリー4WDを保有し、富士ヶ嶺オフロードを含めた走行経験があるが、当時からジムニー(軽自動車)の走破性能には注目していた。軽い車体と直径の大きなタイヤ、優れたアプローチ/ランプブレーク/ディパーチャーの3アングルは悪路にとって強い味方だ。今回、①②③の各コースでは全輪駆動低速ギヤ(4L)を選択した。
険しい①では前述したボール&ナット形式ハンドルの美点が再確認できた。構造上、路面からの外乱(キックバック)が抑えられるため、ハンドル操作が安定し、余裕をもって進路を決めることができた。


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