SME傘下の事業会社としては、『鬼滅の刃』などを擁するアニプレックスのような華やかな“兄弟会社”に比べると、規模や知名度こそ見劣りする。ただ、設立から半世紀近い古株にあたり、長く親しまれてきたキャラクターを日本に根づかせる黒子企業として、直近4期で毎年3億~7億円弱の純利益を手堅く確保してきた。
「ピーナッツ(スヌーピー)」や「きかんしゃトーマス」など、有名キャラクターの権利を預かり、メーカーへ商品化を提案。そのライセンス料を得るビジネスが収益の柱だ。「ハローキティ」で知られるサンリオや「リラックマ」を擁するサンエックスなどが自らキャラクターを生み出す一方、SCPは現在数十のIPを取り扱い、海外の老舗キャラクターが中心だ。その事業スタイルはまさに「IP商社」と言える。
この10年で、IPビジネスの事業環境は劇的に変わった。
矢野経済研究所によると、国内のキャラクタービジネス市場は右肩上がりで拡大しており、2026年の市場規模(予測)は2兆9635億円と、10年間で21.5%増の成長が見込まれる。しかし、SNSから新参キャラクターが無数に生まれる中、過去の知名度に頼った営業スタイルでは、ピングーのような定番キャラクターすら埋もれかねない。
かと言って、闇雲に契約件数や商品数を増やせば、キャラクターの希少性や世界観を損なうリスクもはらむ。6月、展示会で報道陣の取材に応じた越智秀樹執行役員は、「(人気の)山ができても、ずっと続いていくほど甘くない環境だ。落ちた後、もう1回リバンプ(再浮上)させるために、どこまで我慢できるかという勝負になりつつある」と危機感をにじませた。
ファン重視の投稿でインスタ急成長
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