有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #「学研」がジリ貧から大復活を遂げたワケ

あの学研が気づけば「介護事業」でトップになっていた…戦略的M&Aで"両利き"成長、本社ビル売却のジリ貧から挽回した訳

11分で読める
グループ・インしたMCS1棟目の、埼玉県桶川市にある「愛の家グループホーム 桶川」
グループ・インしたMCS1棟目の、埼玉県桶川市にある「愛の家グループホーム 桶川」。施設には認知症ケアの専門スタッフが常駐している(写真提供:学研)
2/7 PAGES

その象徴として、2012年には出版事業で大きな成功も経験している。

女性向けエクササイズ本『樫木式カーヴィーダンスで即やせる!』シリーズは累計400万部を突破。さらに『寝るだけ!骨盤枕ダイエット』シリーズも200万部を超える大ヒットを記録した。

『樫木式カーヴィーダンスで即やせる!』や『寝るだけ!骨盤枕ダイエット』シリーズは、テレビなど各種メディアでも引っ張りだこのコンテンツに成長し、大きな話題になった(画像提供:学研)
【写真を見る】あの学研が気づけば「介護事業」でトップになっていた…戦略的M&Aで"両利き"成長、本社ビル売却のジリ貧から挽回した訳(22枚)

わずか2年間で50億~60億円規模の売上を生み出し、業績回復を後押しした。

しかし、ブームは永遠には続かない。特需が終わると大きな反動が訪れた。売上計画を見直した結果、出版事業だけで約6億円の赤字になることが判明したのである。社内外からは厳しい声も上がった。

「だから無理だったんだ」

「無茶をやりすぎた」

「やっぱり出版は縮小すべきだ」

出版業を教育事業全体で支えた

そうした意見が出てもやむを得ない状況だった。だが、宮原社長は撤退を選ばなかった。

当時の学研は、学習塾など安定収益を生み出す教育サービス事業が順調に育っていた。出版だけで採算を見るのではなく、教育事業全体で支えるという発想だった。

学研ホールディングス代表取締役社長・宮原博昭氏。2010年の社長就任後、大規模な経営改革に着手した(撮影:今井康一)

「かつて業績悪化した時の、銀行側の冷たい対応が忘れられない。絶対に赤字になるわけにはいきませんでした」

3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数