70センチ以上離れ、あえて沈黙の時間を取るのも効果的です。空間と時間を自分がコントロールしている印象を与えることで、あなたのステイタスを高めるのです。
そのうえで、姿勢を崩さず、しっかりとアイコンタクトを維持しながら威厳を示す。相手の緊張がやわらぎ、ガードが少し緩んできたと感じたら、再びさっと距離を縮め、最終的な決断を促します。距離を変化させて相手の心を揺さぶるのです。
相手が強気に出てきたら「胸を開く」
頭の角度と同様、胸の向きをほんの少し変えることによって、相手の無意識に働きかけることができます。
胸は感情を表現するのに効果的なパーツです。ちょうど表情における「眉毛」のような場所だと思ってください。わずかな動きで印象がガラッと変わります。
ある人がまっすぐ直立したニュートラル(素)な姿勢で立っているとします。その状態から胸だけを上に向けて開いた姿勢になります。するとそれだけでステイタスが高まり、エネルギーにあふれたポジティブな印象になります。高いモチベーションを持っているようにも見えるでしょう。
研究によると胸を開いた姿勢の人は、周囲から「リーダーとしての資質が高い」と評価される傾向があります。自信があるように見えるので、プレゼンやスピーチなど人前で話すときにはこの姿勢が理想です。「この人の話には価値がある」と無意識に思わせる効果があり、同じことを話していても説得力が増します。
また交渉時に相手が強気の姿勢で出てきたときには、焦らず胸を開くように意識してください。落ち着きと余裕を見せることで「こちらが優位である」と相手の無意識に訴え、「手強い相手だ」と思わせる効果があります。
では、逆に胸を閉じて下に傾けるとどうでしょう?
途端にステイタスは下がり、疲れているか悲しんでいる、または消極的な印象になります。印象だけでなく、胸を閉じた状態では実際にストレスホルモンが増加することがわかっています。気分が落ち込んでいるときは、意図的に胸を張ると、前向きな気持ちを引き出すことができます。

