反露を掲げながらもロシアに呪縛されるジョージア
ジョージアは、ロシアから離れてEUやNATOに加盟したいというスタンスをとりながらも、ロシアに拘束され続けている国だ。
国内に目立った資源はないが、アゼルバイジャン産の石油を西欧へ送るパイプラインが通るなど、地域のハブになりうるという面では優位に立てる国である。
ジョージアが抱える最大の弱点は、国内にアブハジアと南オセチアという分離問題を抱えていることだ。
2008年の南オセチア紛争ではロシアの介入を招き、ジョージアは敗北を喫した。その結果、アブハジアと南オセチアはロシアの統制下でより堅固な「未承認国家」となり、住民のほぼ100%がロシアのパスポートを所持して、事実上ロシアの一部と化している。
ロシアは係争地に付け込み、平和維持を名目に軍を駐留させ、国境をずらす「ボーダーライゼーション」で既成事実を積み上げているのだ。


