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プーチンに頭を下げさせた「アゼルバイジャン」強さの秘密 大国の狭間で生きる南コーカサス三国の地政学的サバイバル術

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アゼルバイジャン・バクーの政府庁舎
非大国の生存術を読み解く(写真:Dmitry Erokhin/PIXTA)
  • 廣瀬 陽子 慶應義塾大学総合政策学部教授

INDEX

ロシア、欧米、中東という巨大な勢力圏の結節点に位置する南コーカサス地域。ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンの三国は、大国の思惑に翻弄されながらも、国家の主権をいかに守るかという過酷な命題に直面してきた。旧ソ連諸国を中心に「狭間国家」を研究してきた廣瀬陽子氏の最新刊『狭間国家の地政学』より、第1章を抜粋・再構成。ロシアへの依存と離反、そして資源を武器にした強気な外交など、三者三様の「複線化」戦略から非大国の生存術を読み解く。

反露を掲げながらもロシアに呪縛されるジョージア

ジョージアは、ロシアから離れてEUやNATOに加盟したいというスタンスをとりながらも、ロシアに拘束され続けている国だ。

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国内に目立った資源はないが、アゼルバイジャン産の石油を西欧へ送るパイプラインが通るなど、地域のハブになりうるという面では優位に立てる国である。

ジョージアが抱える最大の弱点は、国内にアブハジアと南オセチアという分離問題を抱えていることだ。

2008年の南オセチア紛争ではロシアの介入を招き、ジョージアは敗北を喫した。その結果、アブハジアと南オセチアはロシアの統制下でより堅固な「未承認国家」となり、住民のほぼ100%がロシアのパスポートを所持して、事実上ロシアの一部と化している。

ロシアは係争地に付け込み、平和維持を名目に軍を駐留させ、国境をずらす「ボーダーライゼーション」で既成事実を積み上げているのだ。

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