第一三共が抗がん剤への“全振り”を決断するきっかけとなったのが、乳がんの治療薬として20年に発売された「エンハーツ」だ。第一三共が創製し、提携先の英アストラゼネカと共同で開発・販売を行っている。アメリカとヨーロッパを中心に売り上げを伸ばし、25年度の製品売上高は約7000億円。今26年度も高成長が続き、売上高1兆円の大台も近い。
奥澤宏幸社長は7月に実施した東洋経済のインタビューで、エンハーツのピークセールス(アストラゼネカからのマイルストーン除く)を「100億ドル(約1.6兆円)以上」と見込んでいることを明らかにした。その達成時期を会社側は明らかにしていないが、仮に30年度に間に合うとしたら、2.3兆円目標はエンハーツの製品売上高だけで7割ほどを埋められる計算となる。
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