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大河ドラマ「豊臣兄弟!」もいよいよ後半戦!豊臣政権で飛躍する《キーパーソン3人》を解説する

9分で読める
大河ドラマ『豊臣兄弟!』(写真:NHK公式サイト)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
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そんな高虎に転機が訪れたのは、21歳のときのことである。秀長に300石という好条件で召し抱えられると、これまでどの主君のもとでも長続きしなかった高虎が覚醒。「本能寺の変」後の「山崎の戦い」でも、高虎は秀長勢の先鋒として明智討伐戦に加わり、敵将の首級を挙げる功を立てたと伝わっている。

翌年の「賤ヶ岳の戦い」では、柴田方の猛将・佐久間盛政を鉄砲で撃ち退けるという働きを見せて、大幅な加増を受けた。天正13(1585)年の「雑賀・根来攻め」でも高虎は戦功を立て、小大名の地位を確立している。

そうして戦場で活躍しながら、高虎は「築城の名手」としても名を残す。初めて本格的な築城に携わったのは和歌山城で、秀吉に命じられた秀長が、高虎を普請奉行に任命したようだ。今後の『豊臣兄弟!』では、大役を任されて張り切る高虎の姿が見られそうだ。

戦場にしろ築城にしろ、高虎が日々真剣勝負に挑んでいたことは、その言葉からも伝わってくる。晩年にまとめた200箇条にも及ぶ家訓『高山公遺訓二百ヶ条』によると、高虎は家臣団に対して、常々こう語っていたという。

「今日が自分の命日であるという覚悟を持って、毎日を真剣に生きるように」

(寝屋を出るより其日を死番と可得心 かやうに覚悟極る ゆへに物に動する事なし 是可為本意)

7度も主君を変えたことで「不忠者」と評されがちな高虎だが、秀長のもとでの活躍は、まさにこの言葉を体現した結果といえるだろう。

そんな高虎の熱心な仕事ぶりは、あの家康をも感心させたと伝わる。『豊臣兄弟!』では、松下洸平が一癖も二癖もある家康を演じているが、高虎とどんなやりとりをするのか楽しみだ。

敵対するも秀吉の重臣となる前田利家

藤堂高虎と同様に、若き日に暴走して人生が暗転したのが、前田利家である。

利家は天文7年12月25日(1539年1月15日)、尾張の荒子に荒子前田家の当主である前田利春(利昌)の4男として生まれた。

天文20(1551)年頃、利家は織田信長に小姓として仕える。利家13才、信長18才のときのことである。利家は幼名が犬千代だったため、信長は「犬」と呼んで可愛がったという。

血気盛んな性格だったらしく、初陣となった「萱津の戦い」では真っ先に敵陣に突入。一番首を挙げて、信長から武功を賞賛されている。その後も槍を振るって武功を積み重ねた。「稲生の戦い」では、敵の矢が右目の下に突き刺さりながらも奮戦したというから、すさまじい。

大河で前田利家を演じる大東駿介さん(写真:NHK大河公式インスタグラム)
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