これがリアルな人間だったなら、怖すぎて受け付けないという人も多いだろう。しかし、ちいかわやハチワレ、うさぎといった小さくて丸くてかわいいキャラクターたちだからこそ、視聴に耐えられるし応援したくなるのではないだろうか。
そもそも、ちいかわはしょっちゅう「襲われている」
サバイバルサスペンスホラー展開となるのは、何も映画だけではない。マスコットキャラクター的かわいさからはとても想像できないほど、ちいかわはつらく厳しい日常を送っている。例えば、ひそかな人気キャラである「カブトムシ」を例にその世界観を見てみよう。
小さなカブトムシに懐かれ、愛着を持つちいかわ。だが、その正体は、かわいい見た目に近づいてきた生き物を襲っている“擬態型の生物”だった。かわいい見た目に釣られて獲物が近づいてきたところを、ムキムキの人型になり襲いかかってくる。
当然ちいかわも例に漏れず、ムキムキの人型になったカブトムシに襲われてしまう。助けに来てくれた鎧さんのおかげで事なきを得た。
こうした例からわかるとおり、ちいかわが生きるのは「かわいい見た目の存在がその姿を変え、襲いかかってくるのが当たり前」な世界なのだ。ちなみに、ちいかわではこうした擬態型生物は珍しくない。
それどころか、ちいかわたちは常に「食料」としてその命を狙われてすらいるのだ。
「プリズン編(オデと牢獄)」と呼ばれるシリーズでは、ちいかわたちがゴブリンが大切にしていたきのこを食べてしまったことがきっかけで捕まってしまう。
単に捕獲されただけでなく、ゴブリンに食べられそうになってしまう。頭からバリバリと食べられる……のではなく、調理しやすいようさばく前にちいかわたちの胃と腸の中を空にするための食事調整が行われる。
このえげつなさは、もはや見た目のかわいさで隠しきれない。そう、ちいかわは主人公にもかかわらず、完全に「食材」として描かれている衝撃的な作品なのだ。
悲しいことに、この世界でちいかわたちが食材扱いされることは珍しくない。「注文の多い料理店」を彷彿とさせる「三ツ星レストラン編」では、味付けされて食べられそうになっていた。
星が3つ壁に埋め込まれているレストランを訪れたところ、まずは風呂に入るよう促されるちいかわとハチワレ。身ぎれいになったところに油を塗りたくられ、その上から塩とコショウをかけられ、さらにはトルティーヤの皮で巻かれて食べられそうになる。

