しかしながら7段の仮想ギアを設け、それぞれの段に相応しいパワー感とサウンドの伸びを付与。“疑似”変速時には軽いショックによる変速感まで演出して、要するにスポーツエンジンとDCT(デュアルクラッチトランスミッション)の組み合わせのような歯切れの良い走りを可能にするシステムだ。
シビックは、RSの人気でMT車の比率が4割にも達している。それはそれで良いのだが、一方で国内販売される乗用車の約6割がハイブリッドという今の時代に、電動化車両でも、楽しい走りを提供したいというのが、シビック e:HEV RSの投入の狙いである。
開発責任者の柿沼秀樹氏は「これまで楽しいと思えるハイブリッド車はこの世にはありませんでしたから」と鼻息荒く、実際にこのモデルの追加によりシビックの販売の7割をRSにしようと目論んでいるのである。
追加グレード「e:HEV RS」の走り
メディア向け試乗会の舞台に箱根を選んだ時点で、その思いは明確だったと言えるだろう。そもそも完全な新型車ではない、グレード追加にもかかわらず単独の試乗会を開催したわけだから、意気込みのほどがうかがえるというものだ。
実際に山道に持ち込むと、シビック e:HEV RSは「RS」への期待値を裏切らない軽快で歯切れのよい走りっぷりを披露した。走行モードを「SPORT」にセットすると「Honda S+ Shift」が自動的にオンに。加速していくと、従来のe:HEVと動力性能は変わらないはずなのに、心地良い回転上昇とそれに伴って伸びるサウンド、そしてうまく描かれたパワーカーブのおかげで、つい積極的にアクセルを踏み込んでしまう。


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