同商品は「ポカリスエットと同じ電解質バランス」も掲げている。この機会に「ポカリスエット」の特長も聞いてみた。
「イオン飲料『ポカリスエット』は、“汗の飲料”をコンセプトに、発汗により失われた水分・イオン(電解質)をスムーズに補給するために開発した健康飲料です。体液に近い電解質バランスのため、体内にすばやく吸収され、身体を長時間潤します。そのため、スポーツや仕事中、入浴・就寝の前後など、さまざまなシーンで利用されています」
猛暑の中での活動は、「水分・電解質補給」と「身体冷却」の両面が必要といわれる。2025年6月に職場の「熱中症対策義務化」が実施されて以降、顧客層も拡大した。
「建設業や製造業、宅配業など、暑熱環境化で働く従業員の方が使われるケースも増えています。また2025年には『大阪・関西万博』(開催期間4月13日 〜 10月13日)の運営スタッフや『東京2025世界陸上』(同9月13日 〜 9月21日)の選手・スタッフの熱中症対策として『ポカリスエット アイススラリー』を活用いただき、併せて情報提供も行いました」
競合の飲料から他業界まで用途も拡大
アイススラリーを使った飲料は近年、競合からも販売されている。
例えば大正製薬は「リポビタンアイススラリー for Sports」を2021年6月に発売。今年5月には伊藤園から「健康ミネラルむぎ茶 アイス スラリー」が発売された。
いずれも形状は、栄養ゼリーでおなじみの「スパウト付きパウチ」(キャップ有り/120グラム)で、同じように凍らせた後、もみほぐしながら飲む。キャップを締めれば少しずつ分けて飲むことも可能だ。実勢価格は200円前後だが、顧客ターゲットは異なる。
栄養ドリンク「リポビタン」のアイススラリーは、本格的なスポーツや部活を行う人、炎天下の現場作業員などが対象だ。「健康ミネラルむぎ茶」のアイススラリーは、日常的な暑さ対策をしたい幅広い世代に向けて訴求する。ドラッグストアやコンビニでも買えるが、基本は常温販売なので冷凍庫で凍らせる必要があるのは同じだ。
他業界でも「スラリーアイス」の名称で活用が広がっている。本記事の担当編集者は漁港での取材で「獲った魚の冷凍で使われる。魚体を冷凍保存するのに通常の氷だと隙間が空くがスラリーアイスは魚体に密着するので鮮度維持の視点で重宝されていた」と話す。

