他に医療現場では、臓器や生体冷却に医療用スラリーアイスが使われたり、空調システムの蓄熱として使われたり、配管輸送や洗浄に使われたりしている、と聞く。
呼び方の明確な線引きはないが、飲料系は「アイススラリー」、工業・産業・漁業用は「スラリーアイス」と呼び分ける傾向にある。
近くの小売店で「冷凍の商品」を買いたい
「ポカリスエット アイススラリー」はスーパーやコンビニ、ドラッグストア店頭でも少しずつ取り扱いが進んできた。これらの店頭以外にも、公式サイト(大塚製薬の公式通信販売)やAmazonや楽天市場などのECモール、スポーツ専門店や工場・建設現場への直販も行う。
実際に飲んだ消費者からは、「身体が一気に冷えて心地いい」という好評の声の一方で、「コンビニなどで気軽に買えるようになってほしい」という声も聞いた。
もし「炎天下の外出中に今すぐ欲しい」となっても、現時点ではコンビニの冷凍ケースで販売されている例は少ない。大塚製薬は供給体制を毎年強化し、小売り店舗へも広げる方針を示すが、残された課題だろう。
飲み方の啓発活動も引き続き行う。現在は暑熱環境下の活動時での活用が中心だが、あらかじめ体温を下げる『プレクーリング』としての飲用もより浸透させていく必要がある。
熱中症という言葉も浸透していなかった30年以上前から啓発活動に取り組む同社は、自治体・学校・企業等の組織・団体を対象に「熱中症対策アンバサダー」講座も開講しており、講座を修了した「熱中症対策アンバサダー」認定者は、累計8万人を超えた。
酷暑時代の熱中症対策は、一般人にとっても死活問題だ。正しい情報と向き合い、厳しい時季を乗り越えたい。

