「飲み切りを推奨しています。しかし、『ポカリスエット アイススラリー』は独自の組成により、凍った状態から融解後に再び冷凍してもスラリー状態になることを実現しています」
常温保存が可能で、賞味期限も17カ月と長い。
「暑熱順化」「プレクーリング」意識の高まり
アイススラリーは、一般にはまだそこまでなじみがない。なぜ、2018年という早い段階でこれに着目して商品化したのか。
「当社は1992年から当時の日本体育協会(現:日本スポーツ協会)とともに『熱中症』の啓発およびスポーツ医科学に基づく情報提供をスタートさせました。2010年代にはスポーツシーンの『身体冷却』が重視されるようになり、2015年から暑熱対策の研究が進み、アイススラリーもさまざまな競技において活用されてきました」
当時はスムージーを作る大きな機械を用いて製造されていたが、海外遠征などでは活用が難しい状況にあったという。そこで現在の形状で2018年に発売されたのが同商品だ。
「手軽に持ち運びでき、封を開けなければ何度も繰り返し凍らすことができるので、スポーツだけでなく、暑熱環境下での労働時など、さまざまなシーンで活用されるようになりました。近年は身体を暑さに慣らす『暑熱順化』、あらかじめ体温を下げる『プレクーリング』の考え方も認知され、一般消費者の方にも活用シーンが広がっています」
学生の部活でも、試合前やハーフタイムにアイススラリーを飲むが、すぐ飲み干す必要がある。ボトルなどに入れた“凍らせた飲料”をタオルで包んで溶かしながら飲むのとは違う。人数分を用意する場合、クーラーボックスの底に保冷剤や冷凍ペットボトルを敷いてから凍らせたアイススラリーを置くなど、温度管理に工夫して利用する例も多い。

