けれども、そうした思いは単なる杞憂に終わるかもしれない。
私はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに先立ってアルピーヌが実施したテックデイに参加。ここで3代目A110に関する技術的な説明を受けたのだが、そこではアルピーヌらしい新技術がいくつも紹介された。
なんといっても興味深いのはバッテリーのレイアウトだろう。通常、EVはフロア下に広くバッテリーを敷き詰めてスペース効率の改善に役立てたり、低重心化を図ったりするのが一般的だが、3代目A110ではあえてキャビンの前後にバッテリーを搭載。こうすることで、エンジン車だった2代目A110と同等の低い着座姿勢を実現し、結果的に2代目と同等の1250mm程度に抑えた。
3代目A110開発の行方
また、後車軸上に設けられたモーターには左右輪を個別に駆動するデュアルモーター方式を採用。モーターで左右駆動力を制御するトルクベクタリングを活用することで、実際の車重を凌ぐ軽快感を実現するという。
なお、アルピーヌのウェブサイトによれば、3代目A110の車重は1.5トン程度に収まる模様。これは2代目A110を400kg近く上まわるデータだが、前述したトルクベクタリングを活用するほか、重量配分やサスペンション設計に工夫を凝らすことで、2代目A110に優るとも劣らないハンドリングに仕上げようとしているのだ。

