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ライフ #自動車最前線

スタートプライス160万円台と500万円超…トヨタの末っ子「ヤリス」と長男「クラウン」クラスを超えた意外な共通点

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試乗したトヨタの「クラウン スポーツRS」と「ヤリスZ」(写真:筆者撮影)
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ヤリスZのリアビュー。ボディサイズは全長3950mm✕全幅1695mm✕全高1495mm(写真:筆者撮影)
クラウン スポーツRSのリアビュー。ボディサイズは全長4720mm✕全幅1880mm✕全高1570mm(写真:筆者撮影)

しかし、実際にステアリングを握ったときの印象には、興味深い共通点がある。

ヤリスに試乗した際、直前に乗ったクラウン スポーツとの走りの方向性が同じだと感じた。もちろん静粛性や振動、段差や横風など外乱のいなし方などはまったく異なるレベルにあるのは当然としても、それぞれのクラスなりに目指している安心感、安定感は明確に同一の延長線上にある。

近年高価になった軽自動車+α程度の価格帯から、800万円近い価格帯まで、トヨタは一貫して「安心して運転できること」を最優先に据えているのである。

クラスを問わず、共通する走りの楽しさ

ヤリスのエンジンルーム。Zのハイブリッド車は、最高出力91PS/最大トルク12.2kgf・mのエンジンに、最高出力80PS/最大トルク14.4kgf・mのフロントモーター(4WDのE-Fourは最高出力5.3PS/最大トルク5.3kgf・mのリアモーター)を組み合わせる(写真:筆者撮影)
クラウン スポーツのエンジンルーム。RSは、最高出力177PS/最大トルク22.3kgf・mのエンジンに、最高出力182PS/最大トルク27.5kgf・mのフロントモーターと最高出力54PS/最大トルク12.3kgf・mのリアモーターを組み合わせる(写真:筆者撮影)

もう1つの共通点は、走りの楽しさを疎かにしていない点だ。

ヤリスは、軽量なボディを活かした身のこなしの軽さ、コーナーでの安定感、そしてクルマを積極的に振りまわして楽しめる懐の深さを持つ。これはGRヤリスの開発で培われたノウハウが、通常モデルにもしっかりとフィードバックされている証だろう。

一方のクラウン スポーツも、車重をまったく感じさせない身のこなしの軽さを持ち、モーターならではの力強く滑らかな加速でコーナーをしっかりと掴んで曲がっていく。これまでトヨタ車に共通していた、よくも悪くも感じられた「運転の味のなさ」のような感覚が、ここへ来て極められ、安心感と楽しさがうまくバランスするようになったという印象を得た。

価格やセグメントを問わず、トヨタは「移動の手段」としてだけでなく安心・安全を極めた次の一手として「運転する喜び」を各モデルに宿らせようとしているのだ。

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