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ビジネス #日東電工 ニッチトップの生き方

〈ニッチすぎる…〉日東電工が誇る世界で戦う"ニッチエース5製品"の実力、スマホから半導体、医薬品で放つ存在感

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祖業の絶縁材からテープに事業を拡大させ、現在は核酸医薬材料まで手がける(写真:編集部撮影)

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グローバルニッチトップ――。この言葉は、他の企業が手がけないニッチな製品で、高いシェアを有する企業戦略を意味する。

経済産業省が「グローバルニッチトップ企業100選」を公表して後押しするが、このキャッチフレーズを商標登録しているのは日東電工である。名実ともに本家と言える日東電工で今、最も熱視線を集めるグローバルニッチトップ製品が「電気剥離テープ」となっている。

一見すると何の変哲もない銀色の両面テープだが、力を入れて引っ張っても剥がれないほど強力だ。しかし数十秒間、弱い電力を流すと粘着力が弱まりきれいに剥がれる。ある大手メーカーのスマートフォンで、バッテリーを固定する用途で採用されている。

電気剥離テープは10年以上前から開発を手がけ、ようやく日の目を見ることに(写真:日東電工)

これまでのスマホは消費者によるスマホバッテリーの交換が想定されておらず、無理やり外すと傷つくことがあるためメーカー修理などに依頼する必要があった。しかし自分でバッテリー交換ができるようになれば、買い替え期間を延ばしやすくなる。環境保護の観点から欧米で広がる、製品を消費者が「修理する権利」の法制化を受けて電気剥離テープの需要が高まっている。

ニッチトップ製品を生み出す土壌

長年にわたり開発をリードしてきた経営・ESG戦略本部の近藤広行氏は、「くっつくテープは誰にでも作れる。剥がれるテープを作ることが差別化になった」と語る。現時点で、商業化に至っているメーカーは日東電工のみとなっている。

日東電工の経営・ESG戦略本部の近藤広行氏は「顧客への提案では、つねにその次の一手を用意しておく。アイデアが受け入れられなくてもスピーディーに再提案できる」と語る(写真:編集部撮影)

電気剥離に限らず、日東電工はスマホ向けに多種多様なテープを展開する。今後、拡大が見込まれる折りたたみ式スマホでは、ディスプレー面積と部品点数が増えることで光学用透明粘着シートや部品固定用テープの引き合い増が期待できる。従来型のスマホ1台当たりと比べると、関連テープの売上高は約2.1倍が見込めるという。

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