「本が好き」は、受験に役立たないのだろうか
「うちの子、本ばっかり読んでいるんです。それ自体は良いことなのかもしれませんが、勉強に直結するわけではないですし、こういう趣味って、受験ではあまり役に立ちませんよね」
先日、そんな相談を保護者の方から受けました。多くの方が、同じような感覚をお持ちなのだと思います。読書は素敵な習慣だけれど、模試の得点にはならない。共通テストの点数を上げてくれるわけでもない。だとしたら、受験期に入ったらむしろ控えたほうがいいのではないか――そう考えるのは、ごく自然なことです。
しかし、実はそんなことはありません。私はリザプロという推薦入試専門塾の代表として推薦入試について調査をしていますが、その中で強く感じているのは、日本の大学入試は、想像を超えるスピードで多様化しているということです。今日は、その中でもとりわけユニークで、しかし全国的にはまだ驚くほど知られていない、3つの入試方式をご紹介したいと思います。
まず驚いていただきたいのが、筑波大学 情報学群 知識情報・図書館学類の推薦入試です。この学類の推薦入試の面接は、なんとビブリオバトル方式で行われます。
ビブリオバトルとは、全国に広がっている「本の紹介コミュニケーションゲーム」のことです。これを受験で行って、それで合否が分かれます。受験生は5人前後のグループに分かれて試験室に入り、それぞれが自分の選んだ1冊を、5分間かけて他の受験生に紹介します。紹介が終わったら、受験生同士で2〜3分のディスカッションを行い、最後に「どの本が一番読みたくなったか」を全員で投票して、"チャンプ本"を決める――これが、入試のメインイベントです。
紹介する本は、公序良俗に反しない限り何でもかまいません。学術書でも、小説でも、漫画でも、絵本でも構わない。メモの持ち込みは禁止で、本の実物を提示することもできますが、必ずしも必要ではありません。


※ログイン後、コメント入力が可能です。