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キャリア・教育

「そんなに怒ってないのに」子どもが傷つく理由→親の「ひと言」と子どもの脳の間にある大きなズレ

7分で読める
発達障害・グレーゾーン 子育て大変だと思ったら これ、言ってみて!
子どもの脳の中では、注意された内容を理解する前に、感情が先に反応しています(写真:buritora/PIXTA)
  • 吉野 加容子 発達科学コミュニケーション代表・学術博士
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けれど、子どもの脳が「責められた」「否定された」と受け取った瞬間、その正しい内容は入りにくくなります。

正しいことを言っているのに、届かない理由

本書の中に、こんな実話を掲載しています。

“学校から帰ってきた子どもが、玄関でランドセルを放り投げてプリプリ。「お帰り」の声にも応えません。”

こんな場面に出くわしたら、多くの親御さんは思わず、「なんでランドセルを投げるの!」と言いたくなるのではないでしょうか。

もちろん、ランドセルを投げること自体は、好ましい行動ではありません。しかし、この瞬間にそこだけを注意すると、子どもの脳には「また怒られた」「自分の気持ちは聞いてもらえない」と届きやすくなります。

本当に見るべきなのは、ランドセルを投げた行動そのものだけではありません。ランドセルを投げたくなるほど、何かがあったのか。返事ができないほど、どんな感情がたまっていたのか。そこに目を向ける必要があります。

だから最初の一言は、「どうしたの? 何かあったみたいだね」でいいのです。

これは、ランドセルを投げることを認める言葉ではありません。子どもの荒れた脳を、まず聞ける状態に戻すための言葉です。

そのあとで子どもが話し始めたら、「へえ」「それで?」「他には?」と、否定も肯定もせずに吐き出させていく。子どもの脳が落ち着いてから、必要なことを伝える。

この順番を間違えると、親は正しいことを言っているのに、子どもには「否定された」という記憶だけが残ってしまうのです。

では、注意や提案の前に、どうすれば子どもの脳を「聞ける状態」にできるのか。後編では、その入り口となる「肯定から入る」声かけの具体的な方法を紹介します。

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